作ってみた

木下電機重機部の作業日誌です。

 

◎ 機械部品の素材検討 -MCナイロンいいかも- 2010/10/31
◎ 重量ツール棚の製作 2010/6/27
◎ チェーンダンパー 2010/6/13
◎ キウイの棚製作 2010/6/6
◎ キャンター用ヒッチメンバー 2009/2/11
 


 



機械部品の素材検討 -MCナイロンいいかも- 2010/10/31

鉄 SS400 引張強度400N/mm2 密度7.8 値段70円/kg
A5052 耐力90N/mm2 密度2.7 値段1000円/kg超える・・・。
MCナイロン 引張強度 96N/mm2 密度1.2 値段700円/kgぐらいで買えそう。 

体積あたり質量 鉄 : A5052 : MC で 6.5 : 2.25 : 1
1Lあたりの価格 鉄 :550円 A5052 :2700円 MC :840円

断面積あたり、アルミとMCナイロンの強度はいい勝負。
体積あたりの鉄とMCナイロンの価格はいい勝負。
MCナイロンなら同一断面積、同強度でアルミの半分の重さ!
鋼材の4倍断面積のMCナイロンで同強度、30%軽量化!?

アルミがわりにMCナイロンを使うと安上がり!
ただしMCナイロンは
 曲げられない、溶接できない、高温(100℃程度)で縦弾性係数が大きくなる
でも
 切削ツールが摩耗しない! 切削速度が速くできる。

日本ポリペンコの製品紹介
http://www.polypenco.co.jp/products/mc_ny/index.html

重量ツール棚の製作 2010/6/27

 先日、キウイ棚の材料を購入するとき一緒にこのツールラックの分まで 買っておきました。
 □50 3.2t 6mの角パイプを3本用意し 16.3m分使いました。
http://www.ns-kenzai.co.jp/product/a1/kaku-pipe.html#p01
ここで見ると4.5kg/mなので鋼材だけで73kgありますね。
 
 高さ1500 幅910 奥行455のサイズです。 転倒が怖いのでベースの部分を少し広くしました。 ベース部の奥行700mmほどです。

 作り方は最初に天辺の枠とベースの枠を組み柱で接続した後、中間の棚部分を溶接しています。
 このサイズになると仮組みのときに自分の手だけで押さえるには微妙な重量でした。 位置がぴったり決まらず、仮組みもそれなりにしっかり溶接しないと倒 しただけでバラバラになってしまいます。
  
 各段と背中両脇に構造用合板をドリルネジでバンバン打って完成です。
 この後、各段ごと別々にビニールのカーテンを取り付けます。 
  
 両脇にネジを打てばいろいろぶら下げられますし、背中側にもベースがはみ出しているのでハンマーを置いたりできます。
 テーブルタップもここに固定してしまおうかな。
 
 塗装はいつもの赤さび色のさび止め塗料です。
 塗装の際、鋼材の脱脂は重要です水性塗料なら弾いてしまうし、油性塗料ならいつまでたっても固まりません。

 今回脱脂はアルカリイオン水を使いました。
 ちょっとした縁で宝塚の日本フルードシステムの清水さんにもらった強アルカリイオン水(ph12ほどあるそう)に浸したウエスで黒皮の角パイプを拭うと キレイに油が落ちるじゃないですか。
 これまではシンナーで拭っていましたが汚れをシンナーで薄めるだけでなんとなく油膜が残ってしまいますが、強アルカリ水ではカラッっときれいに油分が取 れました。 春以降なら乾燥に時間はほとんどかかりませんしアルカリなので錆も浮いてきません。 一押しです。


チェーンダンパー 2010/6/13

いつも鋼材のサイズやスペックを確認するのに日鐵住金建材のサイトを参照するんだけど
http://www.ns-kenzai.co.jp/product/a1/kaku-pipe.html#p01

そこでチェーンダンパーというのを見つけた。
http://www.ns-kenzai.co.jp/product/h1/07chein.html
お手玉の小豆みたいな機能で制振するようだ。
論文を見ると
http://library.jsce.or.jp/jsce/open/00578/2003/27-0020.pdf
かなり効果があってびっくり。
こんなの知らなかった。

見て納得だけどすごいなぁ。


キウイの棚製作 2010/6/6

 棚のサイズは4m×4mで升目150mmのワイヤーメッシュを乗せる構成としました。
 フレームは□100の角パイプにしました。
 
 はじめに棚の足にする厚さ9mmの鋼板を200mm角に切断器でカットします。
 
 自動切断器を使えばガス溶断でも下図のようなきれいな端面が得られます。
 
 フレームの角パイプをすべてカットしてどんどん溶接してゆきます。
 工場の入り口から出せるぎりぎりのサイズです。
 フレームを組み立て、ワイヤーメッシュのワイヤを一本一本固定してゆきます。
  
 この後足を溶接し刷ハケでさび止めを塗ります。
 さび止めはワイヤーの一本一本まで塗るので結構大変です。
 超高圧直流電源を手に入れたので次回から静電塗装を試してみます。
 完成です。
 本当は足を30cmぐらい埋めるつもりだったのですが面倒でやめてしまいました。
 自重が400kg近くあるのでまあ大丈夫でしょう。
 
 トラックから降ろしたら下ろした場所が具合よく水平が取れていました。 ラッキー!
 
 肝心のキウイはまだ苗を植えたばかり。
 棚がいっぱいになるのはいつのことかなぁ。



キャンター用ヒッチメンバー 2009/2/11

 
 車体の穴を利用してネジで取り付けるヒッチメンバーは、指定部品扱いとなり構造変更が要りません。

 一応、慣性ブレーキ付の総重量1.99tまでのトレーラを引ける設計にしました。
 総重量で750kgを超えるトレーラを引くには牽引免許が必要です。